目次
- 1 過去に読んだ描き方本の参考書の中から印象に残っている・「〇〇の描き方ならこの参考書おすすめ」といった視点でイラスト&漫画の描き方本を18冊まとめて紹介します。
- 1.1 描き方本(イラスト&漫画)おすすめ18冊まとめて感想を書きます
- 1.1.1 ヒロマサのお絵かき教室シリーズ(3冊)初心者の悩みをこれでもかとつめこんで描かれる全編漫画形式の描き方本。男の子だとより理解しやすい参考書!?
- 1.1.2 風景デッサンの基本「描き方の手順をここまでくわしくかいてある背景の描き方本と出会えるとは……」と感激したんですよ
- 1.1.3 基本はかんたん人物画・絵柄は「古い」でもこの描き方本の価値はそこじゃない。「わかりやすい」のですよ、ブランクある人が読み返すほど。
- 1.1.4 制服と学校生活のポーズのいろいろ
- 1.1.5 パース塾・パース塾2(実践編)(2冊)
- 1.1.6 パース!マンガでわかる遠近法(2冊)
- 1.1.7 マンガでわかる キラとマリアの 背景が描きたい! 部屋・家具・建物編
- 1.1.8 スーパー何頭身デッサン―理にかなった決めデッサン
- 1.1.9 見てすぐ描ける動物スケッチ
- 1.1.10 美少年の描き方・ちょっとだけBLの描き方についてもふれられていますよ
- 1.1.11 マンガベーシックテクニック
- 1.1.12 快描教室―きもちよ~く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!! ComickersMOOK・少女漫画家を目指す人にはすすめにくい。リアルな描写の漫画家を目指す人向けの雑誌だから
- 1.1.13 「102P」が、ものすごく話題になったBLポーズ集
- 1.1.14 イラスト解体新書・初心者向けの描き方本であり、私が思う見所は「構図編」です
- 1.1.15 鳥山明の漫画の描き方本・「添削ページ」を読んで「あっ……」と心当たりある人はどれくらいいるのかな? 鳥山さんの過去を知れるファンブックとしても推す!
- 1.2 「人物の描き方」「背景の描き方」初心者におすすめする1冊を選んでといわれたら
- 1.1 描き方本(イラスト&漫画)おすすめ18冊まとめて感想を書きます
過去に読んだ描き方本の参考書の中から印象に残っている・「〇〇の描き方ならこの参考書おすすめ」といった視点でイラスト&漫画の描き方本を18冊まとめて紹介します。
初公開日・20190628
更新日(追記日)・20211112
これまでに何冊読んできたかな技術書(描き方本)3桁はかるく超えているのは確かなんだけど……
さすがに全部書くのは骨が折れるので……印象に残っている、または「○○ならこの描き方本をすすめるな」と思った本をチョイス。
初心者向け・中級者以上問わず「描き方本」感想をそえて紹介します。
描き方本(イラスト&漫画)おすすめ18冊まとめて感想を書きます
ヒロマサのお絵かき教室シリーズ(3冊)初心者の悩みをこれでもかとつめこんで描かれる全編漫画形式の描き方本。男の子だとより理解しやすい参考書!?
「○○の二次創作イラスト描きたい!」
「これ絶対に面白いってネタあるんだけど……活字じゃなくて絵で表現したいな」
でも――
「そもそも、どこからどう描いたらいいの???」
最初の一歩が踏み出せないほどの位置にいるのならおすすめしたい「ヒロマサのお絵かき教室シリーズ本」超初心者向けで小学校高学年なら問題ないレベルの本で全編漫画です。
初心者がつまづきがちなことも描かれていて「図形」などが得意なら上達速度はもっと早い。
読めば誰でもプロ並みにうまくなるとはいいません。ですが「理解度はどの本よりも優しい」
最初はぎこちない絵になると思いますが、数を重ねていけば「やわらかさ」のある絵が描けるようになります。
絵が上達するために必要なもっとも大切なことにもふれられています。値段以上の価値があると断言しますよ。超初心者~初心者向けの絵の描き方本です。
ヒロマサのお絵かきシリーズの「レビュー」記事を書きました
風景デッサンの基本「描き方の手順をここまでくわしくかいてある背景の描き方本と出会えるとは……」と感激したんですよ
「背景の描き方本が欲しいけど、むずかしくない初心者向けのはないのかな?」
と聞かれたら即座に「風景デッサンの基本」をすすめます。
この本はアナログで風景を描く視点で書かれているので「道具」や「タッチ」からはじまり、基本中の基本「形のとりかた」などひとつずつ解説されてます。
「ここまで丁寧にかいてある背景本、はじめて」
本書の中に「風景の中のいろいろな物を描こう」では建物の描き方がのっているんですが「こうやって描いたらいいんだ」とわかりやすくてすごく勉強になりました。
「私が描きたいのは漫画の背景であって、実際の風景画じゃない……? ノープロブレム! 漫画の背景の描き方ものってますよ」 112P~「部屋を描く」とか159Pからはじまる「風景の中の人物を描こう」なんてとくに漫画にあてはめられる。パースとか考えると頭痛くなる! と、いう人でも、該当するページをまねるだけでも「一応みれる背景」になりますよ。
自転車や階段、車などの描き方ものっていますので身の回りにある物の描き方本としてもおすすめの一冊。
全編漫画ではありませんが「目盛」など「はかってかける」ので「追いついていけないよ~(つд⊂)」ってことにはならないでしょう。
少なくとも「室内・室外にある○○の描き方」のさまざまなことが学べるだけでも良本といえる、初心者でも読みやすい(理解しやすい)背景の描き方本です。
基本はかんたん人物画・絵柄は「古い」でもこの描き方本の価値はそこじゃない。「わかりやすい」のですよ、ブランクある人が読み返すほど。
絵柄は今風ではありません。「古い」という印象をもたれると思います。
ですが
「絵の描き方の基本的なことはいつの時代になっても変化することはありません。」
この本は「絵の描き方の基本」がとてもわかりやすくかかれています。解剖図レベルではないのですが「大人と子どもの違い」「やせ型と肥満型のかきわけ」ついついやってしまいがちな「この動作のときはこのような形にならない」などなど「初心者が見落としがちなポイント」がかかれているのがgood!
ちなみに上で紹介した「ヒロマサのお絵かき講座本 体編」にはない内容も描かれています。
デフォルメ編で1Pだけですが、漫画キャラが描かれていますよ(別冊コロコロコミックで掲載されていたロックマンゼロと別冊YOUNG YOUに掲載されていたイライラ物語のキャラクター)
私は一時期絵をまったく描かなかった「ブランク期間」があるのですが、再開するときに読みなおした本の1冊なんですよ。
人物を描く「基準」が初心者でもわかりやすい人物の描き方本
制服と学校生活のポーズのいろいろ
学ラン、ブレザー、セーラー服の基本だけでなく「性格&制服」の例もあげられています。夏服VER冬服VERももちろんあり。
性別逆転制服姿編も1Pだけですがありました。
カバン・靴など「持ち物」についても数ページあり。学校でよくみかける仕草や行動についても作品例がのっています。「学校に通う生徒たちのことをざっと流れを解説している本」というイメージ。
カラーページはありますが、色塗りなどについては記載なし(ぼかしや光源についてはちょっとだけふれられてました)
一定レベルの絵が、かける人が「学校に関する資料の1冊として読みたい」人向けですね。
パース塾・パース塾2(実践編)(2冊)
「パース塾」本では「パースって何? 知らないと困ることなの?」から背景の勉強する場合必ず耳にする「アイレベル」「一点透視」「二点透視」「三点透視」について解説はもちろんのこと
「分割」や「増殖」方法でビルや階段の描き方などがのっています。
パース塾で初心者でも理解しやすい&実践に移しやすいと思ったのは、89P~「物の基準」自動販売機・ポストなど「サイズが決まっている」もの。「方眼」ありなので、一目瞭然。
パース塾2は実践編とあって、前回のおさらいをした後に机や椅子などの「具体的な描き方」が解説されています。
ただ、端折って書いている部分があるため「頭の中で物を回転・変換」させるのが苦手な人でもちゃんと理解できるようにもうすこし詳しく描いて欲しかったなー。
「物のサイズの決まりごと」&「パースについて」学びたい人向けの背景の描き方本。
パース!マンガでわかる遠近法(2冊)
以前別の記事にて「読めないのに洋書を買ったことがある」といったのは「パース!マンガでわかる遠近法」の英語VERのことです。
日本語版が販売されているのを知ったのは、洋書を買った後だったんですよ。
とあるサイトで初心者向けと書いてあり、読んでみたのですが――私は「中級者~」というイメージをもちました。
大学や専門学校などで背景の勉強をしたことがない人が読むと、最初はついていけると思うのですが後々「わかんない」ってなるかなー。
洋書と日本語はイラスト(内容)まったくいっしょです。「英語の勉強をする」にも使える……?
「方眼を使った背景の描き方」「アメコミのタッチ」を勉強したいという人に手にしてもらいたい本。
↑洋書(全文英語) ↓日本語
マンガでわかる キラとマリアの 背景が描きたい! 部屋・家具・建物編
「歪んだ倉庫」を和室や洋室になるようなおしていこう! とマリアちゃんがキラちゃんに「物を描く基本・名称」を伝えながらなおしていくよ。
学生の作品例も掲載されていて、どこがダメなのかを解答例つきで教えている。
外の風景についても解説されています。
この背景の描き方本の見所は「和・洋の部屋の決まりごと・名称・サイズ」と「質感の線の入れ方」ですね。
スーパー何頭身デッサン―理にかなった決めデッサン
某人間・針金……「あたり」のつけかたっていろいろあるけど
「頭身」で描くことを目安とした絵の描き方本がいい!というなら「スーパー何頭身」がピッタリ。
○や頭身ごとに線をひいて描く方法がのっています。
1頭身~10頭身(実在しない頭身として例も記載あり)あおりやふかん、表情や動作など一通りの「人物」について解説されてます。
が、とくにSDキャラ絵、2~3頭身の人物を描きたい人むけの絵の描き方本ですね。
見てすぐ描ける動物スケッチ
タイトルでお分かりでしょうが「人物」についてではなく「動物」の描き方本です。
犬・猫がメインですが、リスやうさぎなどの小型動物からゾウ・馬・キリン・バイソン・ゴリラ・ライオンなど動物園で見かける動物達についてもかかれています。
鉛筆デッサンでリアル寄りの描き方ですが、○であたりをつけた描き方や鉛筆デッサンで「方眼」を使ってかいているのがわかる。
犬の足と指は人間のどこの部分を指すのか、犬の犬種によって姿が違う、耳ひとつとってもというお話など「ポイント」がためになる動物の描き方本です。
美少年の描き方・ちょっとだけBLの描き方についてもふれられていますよ
頭身による骨格の変化、あおりとふかん、骨格や筋肉、手足など一通りの描き方がのっています。(作画の描き方の方法は上記で紹介したヒロマサのお絵かき講座とほぼ同じ)ただ、男の人特化なので服装はこちらのほうが詳しくのっています(和服・ユニフォームなど)
個人的にこの本の見所は「要所要所にあるポイント」ですね。
でっかいお鼻がチャームポイントな「美少年先生」の一言やページの下部にある「要点」など(例 ただしいおんぶの描き方と間違ったおんぶの描き方)
「とにかく男子! 自分の理想の男を描きたい!」
「かわいい系・かっこいい系、とにかくいろんなタイプの男の子が描きたい!」
って思う人むけ。ちなみにちょっとだけ「BL」的な描き方もあり。
マンガベーシックテクニック
こちらの本は「アナログ」で漫画を描きたい人向けの描き方本。
ページの半分くらいは「トーン」の使用例について。
顔や体の描き方などものっていますが
- 光と影のつけかた
- ペンタッチや漫画の技法(カケアミ・集中線など)
- 同じ人物の子ども・青年・老人のかきわけ方法
がとくにわかりやすく勉強になる。
アナログで漫画を描きたいけど、知識がまったくないという人向け
ほかにも漫画やイラスト系の技術書(描き方)本読みましたが、アニメーションの本だったり、○○特化本ではなかったので割愛。
快描教室―きもちよ~く絵を描こう! マンガの悩みを一刀両断!! ComickersMOOK・少女漫画家を目指す人にはすすめにくい。リアルな描写の漫画家を目指す人向けの雑誌だから
こちらの描き方本はこれまで紹介してきた本と違い「雑誌」のような感じ。
「リアリティ」のあるタッチで漫画を描きたい人向け。逆に「少女漫画」などを目指している人向けとはいいにくい。
なぜなら「人形かよwww」「アシカだアシカwww」
など「少女漫画の簡略化に関しては辛口表現」のため。でも、すごくわかりやすいし納得できるしで勉強になる描き方本であるのは間違いなし。
要所要所で「描き方のポイント」について書かれている。
男性&漫画といっても「リアル追求」した漫画を描きたいなら読んで損はしない。
「102P」が、ものすごく話題になったBLポーズ集
女性が読むBL本の「BL表現」ふたりのリア充っぷりを様々な角度で描くための「参考資料」として作られたまさに「BL漫画やBLゲームをつくりたい人」に特化した本。
データCDもついてます。
ただ個人的には「360度すべてを思うままに動かすことができたら」と。「もうすこし動かしてこの角度のポーズが見たいのに」って思うカットがあったので。
BLCPは中肉中背のみ。ガタイのいいマッチョや細身キャラとのBLシーンはなし。
「2人がイチャイチャしているBLシーンが描きたい(両方とも中肉中背)」って思うひとならプッシュ本。
あと
「www」ってツッコミいれずにはいられないBLシーンがみたい人向けでもある。マジで話題になったので「102P」のあれは。
男性2人いたとしても、あれ真似するのは無理でしょ!?
(できるとしたら……アスリート???)
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イラスト解体新書・初心者向けの描き方本であり、私が思う見所は「構図編」です
最近のイラストや絵の技術書は「男女の描き方」の「比べ方」がわかりやすくなりましたよね。イラスト解体新書は「男女の体を半分をくっつけた画像つき」で描くときのポイントが添えられている。
「視覚」と「補足ポイント」が(・∀・)イイネ!!
イラストは多めですが「漫画形式」ではありません。
あとこの本の魅力はやはり「構図編」
背景つきのコマを描くときの「NG」についてなぜダメなのか、納得できる答えが書かれている。
「カメラワーク」や「漫画の人物と背景」の勉強になる。
絵が描けない人の場合は「ヒロマサのお絵かき講座」の本と合わせてよむのがベスト。
鳥山明の漫画の描き方本・「添削ページ」を読んで「あっ……」と心当たりある人はどれくらいいるのかな? 鳥山さんの過去を知れるファンブックとしても推す!
- 鳥山さんのファンで過去にどんなことがあったか知りたい!
- アナログで漫画を描いている
- 全編漫画形式で描き方を解説している
3点条件そろっているなら推しまくります。
「人物の描き方」「背景の描き方」初心者におすすめする1冊を選んでといわれたら
*リアルな人物描写ではなく「キャラクターを描きたい」人が対象
絵の描き方(おもに人物)+全編漫画がいいなら「ヒロマサのお絵描きシリーズ」
漫画形式じゃなくてもいい・「男女の比較」がわかりやすい、ひとつの完成した「絵」を描くときにも役立つことが書いてあるものがいいなら「イラスト解体新書」
背景本は「風景デッサンの基本」一択です。とにかく情報量が圧倒的すぎてすごい!