ヒロマサのお絵かき講座の評価・顔の描き方編・体の描き方編・手の描き方編

Evaluation of Hiromasa's drawing course

イラストSNSでヒットしたヒロマサのお絵かき講座シリーズについての評価をまとめました。顔の描き方編・体の描き方編・手の描き方編

 

初心者さんがつまづく悩みに視点をおいて描かれた「ヒロマサのお絵かき講座シリーズ」

現在「顔の描き方編・体の描き方編・手の描き方編」が発売されています。

 

今回は「ヒロマサのお絵かき講座シリーズ」を各講座ごとに評価(感想)を書こうと思います。

 

ヒロマサお絵かき講座シリーズの評価(感想)を書いてみる

Write an evaluation of Hiromasa's drawing course
ヒロマサのお絵かき講座。顔・体・手。背景本はいつですか~?

評価の前に・判断チェック★「復習なのかそうでないのか」

 

評価の前に▼の絵をみていただけますか?

初音ミク・ファンアート
初音ミク・ファンアート
フェリシア・ファンアート
フェリシア・ファンアート
ヘタリア・ファンアート
ヘタリア・ファンアート
鋼の錬金術師・ファンアート
鋼の錬金術師・ファンアート

*背景はイラストAC素材やメディバントーン使用してます

 

過去に私が描いた二次創作の絵です。

絵をみてどう思いましたか?

 

「へたくそwww 俺(私)はもっと上手に描ける」

と、思ったなら「ヒロマサのお絵描き講座」は「復習」する本となります。

 

「まだ描けるくらいの腕はないなぁ。」

「どうやったらこんな風に描けるんだろう?」

 

と思ったなら「ヒロマサのお絵描き講座」はこれから学習する人に最適な本のひとつと言えます。

 

顔の描き方の評価について

 

イラストを描きたい! と思った理由は「商業」販売されている漫画やアニメなどの影響をうけて自分も描きたい!と思ったことと推測します。

上手に描けるようになりたいと思っていざお絵描きの参考書(技術書)を探されることもあるでしょうが――

これまでイラストや漫画の技術書を購入してきて思ったことは「ほとんどのイラスト・漫画の技術書は超初心者を対象としていない

ある程度、描けることが前提で本になっているのがほとんど。

たとえあったとしても「描き方がわからない人の視線で書くことに力をいれてない」本ばかりでした。

 

その点、ヒロマサのお絵描き講座は全編漫画(補足ページは除く)で「描けない人の視線でよく超初心者が悩むような内容についてもふれながら教えている」

描く前に、イラストを上手に描くために重要なことから伝えています。

幼い頃は好きな作品の「模写」をよくしてましたが――「イラストをうまく描くための心構え」を知っていたら、上達速度はもっとはやかったのではないか?と思っています。

 

ヒロマサのお絵描き講座・顔の描き方編は下記のようなことについて記載されています(漫画で

  • イラスト(絵)を上達させるために重要なこと
  • 顔ってどうやって描くの? 描く手順は? バランスのとれた顔の描き方
  • 正面の描き方(正面がいちばんバランス崩れるんですよ。私はそう思う)
  • 横顔の描き方
  • みんな同じに見える!? ←キャラクター分けする描き方
  • 「幼い子供描いたけど……なんか変!」など、年齢別の描き方
  • 男性キャラの描き方
  • 髪の毛だけでもまったく違うキャラになるよ!
  • リアルな髪の毛の描き方(実際の写真を例に教えている)
  • 横顔の描き方
  • 表情の描き方

「うえぇ~こんなにいっぱいあるの~」そりゃねぇ。

「上手」といってもらえたり、作品をみてもらいたいなら「画力アップ」は必須です。そして「時間を費やす・身銭をきる」ことは絶対条件だといいきります。

 

全部無料でという考えの人がいますが――はっきりいいます。「途中で成長がストップ」します。

実際に「自己流」でつきすすんでいる人の作品を拝見したことがあるのですが……途中で成長がとまってましたよ。(失礼な発言なのは承知してます)

独学で注目を浴びる人が「無」からスタートさせるなんてありえない。

両親や身近な人が「その道の先生」だったらその人たちから最初ならうでしょうが……注目されるほど力をつけた人はステップアップするために、ほかの先生のお力をかりてますよ。

世界的に有名な人を育てた人のレッスン料金が破格でもバイトなどしてためてでも受けたいと思う人がいるのは「世界的に認められている人にならうのがその世界への近道・その世界の情報を知っている」からです。

まったく無の状態からできたとしても習得するまでどれだけの時間がかかることか……

 

基本的なことを学んだ後に自己流をとりいれるのは私は「あり」だと思っています。「オリジナリティ」だしやすいので。

 

『何を描きたい』のかは十人十色違いますが、漫画タッチの絵が描けるようになってみたい!と思っている超がつくほどの初心者さんなら読んでみてもらいたいですね。

体の描き方編の評価について

表紙は「顔」編で自信がついたようで「助手ちゃん」が決めポーズしてますね。

体編

そんな助手ちゃんでしたが――

軟体動物もびっくり!? な女の子の絵が完成したわけなんだけど、これ笑えます?

正直、私が幼い頃に描いた絵は「寸胴」で骨格を意識することなんてまったくありませんでした。

「実際はおかしいと理解しているはずなのに、言われないと気づかない」ということはあるんですよ。(まだ絵を描いてまもない頃であれば、「描く」ので精一杯だから仕方ないと思うけどね)

変なくせがつくまえに、正しい知識をとりいれた上で描いた方が上達速度は圧倒的に違いますから、読んで損はないですよ。

 

ヒロマサのお絵描き講座・体の描き方編は下記について書かれています(箇条書きで書いてみました)

  • 「顔以上に複雑で私にできるわけがない」が成長を妨げる要因である
  • 体のパーツを知るために「積み木」で解説するよ
  • 体の描き方を覚える順番がすっきりまとられている
  • 体のパーツは「バランス」の取り方があるんだよ
  • 体の部分的なことを意識するだけでも「男女の違い」など表現できる
  • 正面の次は横や後ろ姿も描いてみよう!
  • 体の動かし方って!?「アタリ」を使い「動きの軸」をつかもう
  • 筋肉や骨を全部覚える必要はない!? その理由とは
  • 体を描けるようになった? じゃ、次は服の描き方について学ぼう
  • Tシャツやズボンやスカートの描き方のポイントあり
  • 服のシワで動きの表現ポイント!
  • 「体の描き方編」ではありますが「顔」よりも描くパーツが多いです。

 

気になる方がいらっしゃったので書きますが「足の描き方」は解説されてはいるのですが「満足するほど」の量ではありません。

51Pから「バランスのとれた描き方」について解説されているのですが「足を描くときは「線を入れる向き」を考えて描くと〇 毎回目盛り(頭身とか)しないとダメ?ノンノン! 目盛りをはかるのは大変!完成したときに「バランス」がとれているかが大事といったことが書いてますよ。

男性と女性のポイントと見つけ方では「注意点や覚えておいたほうがいいポイント」を正面・横向き・後ろ向き・ナナメ向きそれぞれで解説あり。見える角度によって違った形で見えますから。

100Pでは「動きによってでっぱる部分とへっこむ部分」というものがある。それを意識してかくだけでも違うという話の足編あり(1コマのみですが)

筋肉と骨についてでは「体の構造」を勉強する回。といっても「くるぶし」に関することのみ。

「足の描き方編」ではないのでたとえば「あらゆる角度から見たときの足の描き方」とか「足の構造を細かく分析」したいための勉強には向かない。

「バランスのとれた足を描くときにちょっとしたポイントをおさえるだけでもそれなりに見える」ということだけでも作品の質が全然違うので、足がかけないという人なら勉強になる本。

ちなみに――

最後の最後で「あるオチ」が待っています。それは――あなたの目で確かめてくださいね。

手の描き方編の評価について

読んだら描くのが難しいと言われる「手」が即座にかけるようになる……わけではありませんが、少なくとも他の技術書に比べると「初心者」でもわかりやすく解説されています。本に書かれてある要所要所の注意点などを覚えておくだけでも、描くときにとても役立ちます。

各章ごとに感想を書いてみます。

1回目 手を描くための心構え
「手を描くには基礎知識が必要不可欠」じゃないとこんな風になっちゃうよね?ということをお話をされています。

2回目 簡単な手の描き方
手を描くときに意識しておいたほうがいい「手のきまりごと」(例えば手のひらは基本的に縦幅の方が長くなる)をとても細かく解説されています。

これまでたくさんの漫画の描き方・イラストの描き方本を読んできましたが、手の描き方について述べられていても本書まで丁寧に書かれていません。

他の技術書と比べると郡を抜いています。

縦長の四角を描いてそれをだんだんと手の形にしていくやり方も描かれているので「絵が全く描けない」けど「図形・図工」「理数系」が得意であれば、理解度早いと思われます。

たとえ苦手であっても「漫画」で「基準を文字でも丁寧に解説」されているので、幅広い人に対してとても参考になる手の描き方本ですよ。

3回目 手の描き込み
線を加えた縦長の四角を(現時点ではロボットの手のような絵になっている)を人らしい手の形に仕上げていきます。「関節」や「爪の大きさ」「指と指の間の特徴」などなど……本当に細かく解説されています。

「1から10まで教えるタイプ」で初心者クラスの先生に向いている人だなと思わずうなづいてしまったほどです。

4回目 横向きの手の描き方
「横向きは見る角度によって見える指の本数が違う」にハッとさせられました……これひとつだけでも勉強になりました。指を描くときの線はこうしてねなど他にも具体的に解説されてます。

5回目 握った手(正面)& 6回目 握った手(横向き)の描き方
横向きの手同様、ひとつひとつ丁寧に書かれています。

7回目 動きのある手(指)& 8回目 動きのある手(指のルール)の描き方
「指も動くルールがあるんだよ」「自由に動く指ランキング2位……それは人差し指」「中指薬指小指はセットで覚えよう!なぜなら……」などなど、お話されてます。

9回目 資料を使って描く
「手は資料を使って描かないと上手くならない!だが、資料をそのまま写すということではない」資料を使うときのポイントと実際の手の資料を元に手の描き方をレクチャーされてます。

10回目 男性と女性の手を描く
「男性の手のシルエットは全体的に四角、角ばっていて爪の形は……」

「女性の手のシルエットは縦長の楕円形をしていて、曲線的に描くことで……」

など「対比」させながら説明を進行しています。

個別に「子供」「老人」の手の描き方についてもふれられてますよ。

11回目 デフォルメされた手の描き方
10回目は「実物」にちかい「手」の描き方ですが、この回では「デフォルメ」

可愛いキャラクターの手はこちら側に分類されますね。少年少女漫画も。

「デフォルメされた手は大まかにわけて2種類ある」

デフォルメの弱い方は主に5~7頭身

デフォルメの強い方は2~4頭身

手の大きさやしわの描き方まで説明されてます。

余談

pixivなどで「講座」が投稿されていますが「あれ?描けないよ?なんで?」といったことが起きるのはなぜか……?その理由にものすごーく納得しました。

↑ヒロマサの「手の描き方編」本の14Pに答えが書かれてますよ。

「お絵かき初心者さん悩みあるある」がつまった参考書となっています。ある程度描ける人でも「!」って発見があることも+「小学生の男の子と女の子、どちらがより理解しやすいか?聞かれたら男の子と答える理由」

 

これまで読んだ絵の描き方(漫画の描き方)の参考書において「初心者さんの悩みをとりいれて描かれた絵の参考書」はヒロマサ本は郡を抜いています。

「ヒロマサ本」は「小学生高学年」からが対象と考えています*あくまでも1人で学習するならという意味です。漢字や図形を使った学習方法があるためです。

目次で「小学生の男の子と女の子、どちらがヒロマサ本を理解しやすいか?」聞かれたら「男の子」と答えるのかについてですが理由を別記事にて書きましたのでご興味あればご覧ください。