
はじめて描いたグリザイユ画法塗りの絵⇒色が濁る……3回目にしてようやく解決策がわかりました。「グレーの濃さ」が原因でした。
基本的に私の塗り方は「レイヤー重ねてアニメ塗りやギャルゲ塗り」といったもの。
たしか……アートトレードがきっかけで「グリザイユ画法塗り」に挑戦することにした覚えがあります。
メディバンペイントで公開されている「グリザイユ画法と水彩境界の合わせ技メイキング」を見て描いた「初グリザイユ画法塗りした絵」を公開します▼
グリザイユ画法初作品は「色が濁る」という結果になりました。
作品のテーマによっては、ありかな~って思うのですが少なくともイメージしていたものとは違った出来栄え。2回目チャレンジしても結果は同じ。
3作品目でようやく判明。偶然発見したんですよ。
下記で具体的に描いてますが、同じ絵で▼くらい違いがでます。
左が1~2回目に描いていた頃。右が3回目~グリザイユ塗りした方法です。
グリザイユ塗りして「色が濁る」のは「グレーの濃さ」に原因があるとお伝えしました。具体的に例をあげてかいてみます。
公開日「20180705」更新日(追記)「20210827」

グリザイユ画法塗りで色が濁る原因をわかりやすく伝えるため、比較絵を公開します。

最終的なレイヤーの順番は上から
- 仕上げ(グレーから白の円形のグラデーション)
- 線画
- オーバーレイ(カラー一色塗り)
- 乗算
- 下塗り
になります。
グリザイユ画法講座に描いてあった通りに設定を行いました。
- 乗算のレイヤー濃度25%で、オーバーレイのレイヤー濃度は100%
- 仕上げ(メリハリ)に線画の上に新規レイヤーを作り、グラデーションツール(円形)でグレーから白のグラデーションを作る
それでは1枚目のイラストを公開します。
講座に描いてある通りに塗ったイラストです。

…私ホラーとか怖いの苦手なので、そういったイラストは描くのも見るのも避ける傾向があるのですが…比較なので仕方ありません。
明るい箇所はあるものの、色のバラツキがあり安定感がありません。
次のイラストは、1枚目のイラストのある部分を変えただけのイラストです。
1枚目のイラストのある部分のみ変えただけです1枚目と比べると「黒く濁った感」はかなり抑えられてますよね?
1枚目のイラストと2枚目のイラストは【ひとつ】変えただけです。具体的にいうと、ベースとなる下塗りと乗算で塗った「グレー色」の濃さを変えただけです。
下塗りと乗算のみ残した画像で比較するとわかりやすいと思いますので、貼ります。
左が1枚目のイラストの下塗りと乗算のみ残した状態で
右が1枚目のイラストの下塗りと乗算の濃度だけ変えた状態です。
下塗りのレイヤー濃度は両方とも100%、乗算レイヤーの濃度も25%と一緒です。
グリザイユ画法塗りのことを全くわかっていないまま、講座通りに塗っていたのですが、一文に「影はなるべく濃いめで」と書いてあるのに…グレー色の濃度は全部濃いのを選べばいいのね!…と、解釈していたのです。
はじめて描いたグリザイユ画法塗りの絵の色が濁ったのは「下塗りのグレーも濃い色を選んだから」
下塗りも同じく濃いめにしたことが、「黒く色が濁る」原因でした。
下塗りで塗るグレー色は濃い色を選んではいけません。
Q グレーの濃さはどれくらいが適切なの?
初心者でも完成させられるようにかいた「グリザイユ画法塗り講座」を公開してます。その記事で画像つきで解説してますのでそちらをご覧ください。
グリザイユ画法についての補足
なれるとグリザイユ画法塗りの方がレイヤーの数も少なく、はやく完成させられるのですが…
私はレイヤーが増えるけど、カラー塗りでだんだんと濃い色を塗っていくほうがあってるようなので、グリザイユ画法塗りは最近してなかったですが…たまには違う塗り方も新鮮でいいですね。
レイヤーを乗算して絵を描いたことがない場合……またデッサンなどほとんどしたことがない人がグリザイユ画法で塗るのはむずかしいと思いますよ。
今回イラストを描いていて発見したのですが、乗算塗りで瞳に「加算・発光」させてもレイヤーを統合すると意味なくなるといいますか…消えてしまうようです。
結論 ベースとなるグレーの濃さに気をつけて! 「色が濁る」グリザイユ画法塗り作品が出来上がってしまいます。
グリザイユ画法塗りは、下塗りと乗算で塗るグレーの濃度に気をつけてください(とくに下塗り・ベースとなるレイヤー)
あまりにも濃い色にしてしまうと、黒々と濁ったようなイラストが完成してしまいますよ。
では最後に。
グリザイユ画法塗りだけど、講座の塗り方に少しだけ自分のアレンジを加えて塗ったイラストを公開して今回の記事を終わりたいと思います。

背景に使用したイラストは、著作権問題なし&加工OKのイラストACからDLしたものです。